「横綱」とは?
「横綱」という単語は相撲に興味がない人でも一度は耳にしたことがありますよね。
大相撲の最高位の番付が「横綱」です。
「横綱」の名前の由来は、横綱だけが腰に締めることを許されている白麻製の綱の名称からきています。
今日は、そんな「横綱」のあれやこれやについて紹介していきますね。
現在の横綱は誰?何人いる?
現役横綱は、照ノ富士(てるのふじ)関だけです。
照ノ富士関はモンゴル人で、たった一人の横綱です。
数年前までは横綱が4人もいましたが、皆さん引退され現在の横綱は照ノ富士関のみです。
横綱は不在でもいいの?
先程も紹介したとおり、現在横綱は1人いますが、絶対に1人以上いなければいけないということではありません。
実際に明治23年(1890年)の5月場所に横綱が番付に明記される様になってからは、横綱不在の時期が2度ありました。
それは、昭和8年と平成4年です。
一番最近でも30年以上前なのでもう覚えてませんよね。
そのときは、北勝海の引退から曙の横綱昇進まで4場所にわたり横綱が不在となりました。
横綱になるには?条件はある?
横綱になるには『大関で2場所連続優勝かそれに準ずる成績を上げる』という規定があります。
2場所連続優勝はわかりやすいですが、「それに準ずる成績」というのはあやふやですよね。
一応「それに準ずる」とは優勝力士と優勝決定戦を行うか、千秋楽まで優勝を争っての準優勝が条件とされているようです。
しかし、この「準ずる」の判断は協会の裁量に任されているのが実情です。
数年前に横綱になった稀勢の里関は、「昨年の年間最多勝」+「今場所の優勝」が「それに準ずる成績」に相当すると認められたようです。
稀勢の里関が優勝した場所は2横綱が休場していましたし、大関も休場していたので1場所優勝しただけでの横綱昇進に私はしっくりしませんが、相撲協会がなんとしても日本人横綱を誕生させたかったのかなと思います。
ちょっと脱線しましたが…
規定を満たせば、「横綱審議委員会」という委員会が横綱昇進が妥当かどうかを審議します。
横綱審議委員会で横綱昇進が妥当と承認されれば、「番付編成会議」で更に審議・判断され、最終的には日本相撲協会の理事長が横綱になれるかどうか最終決定をします。
この手順を踏んで晴れて横綱になれるのですね。
一度横綱になれば降格はない!?
一度横綱に昇格すると、大関に降格することはありません。
横綱じゃなくなるときは、引退するときのみです。
負け続けても、怪我で何場所連続で休場しても降格しません。
しかしながら、このような横綱に対しては、横綱審議委員会は「引退勧告」を行うことができます。
この勧告には強制力はありませんが、「横綱失格」と公式に判断されたことになるので、引退するほかありません。
横綱には以下の4点が求められます
・常に優勝争いに加わる
・大関以下に負けない
・12勝3敗で合格点、11勝では物足りない。10勝では批判される。
・品格
求められる横綱でなくなったとき引退することになります。
まとめ
・現在、横綱は照ノ富士関の1人のみ
・横綱になるには『大関で2場所連続優勝かそれに準ずる成績を上げる』という規定を満たさないといけない
・一度横綱になれば降格はない
以上、『現在横綱は何人いる?横綱になるには?』でした!
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